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~歯科用金属~
歯科治療で使われる材料で最もポピュラーなのが金属材料です。虫歯の除去後に歯に被せたり、詰め物をするのに幅広く使われます。多種の合金が使われますが、その代表的なものについて解説します。
◆厳しい条件 ~主流は金、パラジウム~ 口の中は常に唾液で湿っており、酸性やアルカリ性の食物、さらには冷たいものや温かいものなどが通過する、条件の厳しい所です。このような場所で5年、10年と問題なく経過する必要があります。安全な品質が必要なのはもちろん当然のことです。 日本で最も多く使われている歯科用金属は、保険適応であることから12%金銀パラジウム合金となっていますが、理想的な性質を追求すると高カラット金合金や白金加金、チタンが使用されます。
◆高カラット金合金・白金加金 ~品質は理想的、世界標準~ 金を高い割合で含むこれらの合金は、製作時の精度の高さが抜群です。精密な治療を追求するとこれらの合金を使用する必要がでてきます。 また白金(プラチナ)やイリジウム,パラジウム等の金属を加えることで高い強度をだすことができます。 欧米をはじめ世界的に広く使われている種類でもあります。近年問題になっている、金属アレルギーのおそれも非常に小さくなります。 欠点は比較的高価なこと、健康保険の適用がないことです。(金90~85%、白金7~10%、その他を含む)
 高カラット金合金 白金加金合金
◆中カラット金合金 ~経済性と精度を両立~ 高カラット金合金の精度に出来るだけ近づけながら、経済性も追求したのが中カラット金合金です。 パラジウム等の含有量が増えるため、色調は白色を帯びますが、40~55%の金を含んでいます。価格が抑えられるため高カラット金合金に比べて経済的にやや有利ですが、同じく健康保険の適応はありません。
 中カラット金合金
◆12%金銀パラジウム合金 ~最も多く使われている~ 健康保険の適用がある歯科用金属として、最も広く使われているのがこの合金です。銀を主成分(50~60%)とし、金を12%以上、パラジウムを20%程度含んでいます。健康保険の幅広い用途に適するように品質が定められています。金属溶解度が大きく、金属アレルギーになることがあります。
 12%金銀パラジウム合金
◆銀合金 ~経済性に優れる~ 最も経済性に優れた合金で、保険適用にもなっています。鋳造冠の土台(メタルコア)や乳歯の治療に多く使用されます。70%程度銀を含んでいます。金属溶解度が大きく、金属アレルギーになることがあります。
 銀合金
◆「チタン合金」や「純チタン」
、最近では生体親和性(身体になじみが良くアレルギー反応などをおこさない)の金属として「チタン合金」や「純チタン」などが注目されています。比較的高価で、健康保険の適用がありません。
≪健康に良い材料≫
| 歯と健康の密接な関連性 |
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近年、歯の健康と身体の健康を関連づけて研究することが積極的に進められています。そこでは歯の健康状態と疲れや肩こり、脳や内臓疾患、さらには手や足の病気との関連性が、また一方では噛む能力と身体機能の関連性が明らかにされようとしています。私たちの想像以上に不覚関わり合っている歯と身体の健康。大切な歯をいつまでも丈夫に保つには毎日のブラッシングやムシ歯の早期発見、早期治療が肝心です。少なくとも年2回、定期検診を受けるようにこころがけましょう。
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良い材料とは |
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歯冠修復材は陶材(ポーセレン)、合成樹脂材(レジン)と金属材料に大きく分けられます。ポーセレンやレジンがどちらかというと美しさを特徴とする材料である一方、耐久性、強さなどの歯科理工学的性質からみると金属材料の方が優れています。金属材料のなかでも高カラット金合金は添加する他の元素の量を調節して天然歯に最も近い修復物をつくることができます。
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高カラット金合金とは |
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金の含有量が65%以上の金合金の総称です。 プラチナ、パラジウムなどの元素を加え歯科修復材料として優れた性質を持つ金属に変えたものです。 インレー、アンレー、クラウン、ブリッジ、クラスプ、金属床義歯のほかに陶材修復物の補強基盤としても使われます。
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安全だから安心 |
| 金は簡単に他の分子と結びつかない安定した金属です。睡液によって腐食、変色することもなく長期にわたって身体への安全性が保証されます。生体親和性に優れた金属である金の含有量が多いほど、身体にとって望ましい材料ということができます。 |
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天然に近い |
| 高カラット金合金は硬すぎず、軟らかすぎず、天然歯に近い弾性エネルギーを持っているので理想的な修復物をつくることができます。微妙な噛み合わせも確実に調整できるので、対咬歯や隣接歯にダメージを与えることなく、自然な感じでしっかりと歯を噛みしめることができます。“噛みしめ”の大切さは脳への働きや運動能力の研究でも大いに注目されています。 |
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ピッタリとすきまなく |
| 薄く延ばしても強さとしなやかさを失わないのが高カラット金合金です。ミクロンメーター級の精度で歯にピッタリとすきまなく装着できるので、水分やバクテリアが入り込むスキを与えず二次的なムシ歯の発生を防ぎます。歯垢もつきにくく歯肉との相性もピッタリです。 |
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アレルギー体質ですか |
口の中に異なった金属が入ると電位差が生じアレルギーの原因になることがあります。少なくとも対咬歯や隣接歯の修復は同じ材料でするようにしてください。貴金属合金は金属溶出が少なくアレルギーや、味覚障害をおこしにくいという結果が出ています。 金の含有量が65%以上の高カラット金合金はこの点でも安心です。 |
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前歯の修復にも |
| 明るい生命感のある色調を再現できる陶材もそれのみで修復物をつくると破損しやすいのが欠点です。前歯部の修復では高カラット金合金は陰の主役になります。陶材の補強基盤として強さと耐久性を与え、しかも陶材の美しさを損なうことなく修復できます。歯と歯肉の境目に気になる変色(ブラックマージン)がおこらないのも高カラット金合金ならではの特性です。 |
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現在の保険医療制度では財源が限られていることから、高カラット金合金は保険の適用外となっています。 しかし、高カラット金合金は耐久性に優れており、再治療や交換の必要がほとんどなく、半永久的にもつ修復材料なので長い目で見れば経済的です。 なによりも治療後の快適さが、あなたの選択の正しさを証明します。
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